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鉄道全般

2024年5月12日 (日)

鹿児島旅行②

鹿児島2日目は指宿温泉で1泊後、レンタカーを借りて薩摩半島を巡りました。
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まずは知覧の特攻記念館へ行きました。非常に重い内容の展示でしたが、当時の社会情勢や教育の下では、全てが狂ってしまっていたのでしょう。なお、知覧が基地として選ばれた理由の1つは、鉄道が通っていたこと(薩南中央鉄道→後の鹿児島交通知覧線)だったと初めて知りました。記念館見学後に知覧駅跡を見に行きましたが、単なるバスターミナルになっていて、残念ながら遺構は何も残っていませんでした。
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知覧の後は池田湖、そして開聞岳周辺をドライブして指宿駅に戻り、JR指宿枕崎線に乗って夕刻には鹿児島市内に到着しました。
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鹿児島での宿泊ホテルは、鹿児島市電の高見馬場電停近くだったので、市電に乗って2日目を締めくくりました。

最後の3日目は、朝から鹿児島市電で鉄分補給です。
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まずは鹿児島市内から最も離れた谷山電停に向かい、折り返してJR指宿枕崎線の南鹿児島駅前電停で下車しました。朝のラッシュアワーの市電は、3分間隔程度で次から次へとやって来ますが、市内から谷山方面も混雑しており、正に市民の足としてしっかりと定着しています。
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谷山線は途中の涙橋電停から専用軌道区間となるので、涙橋~南鹿児島駅前間で撮影開始です。ちょっと残念だったのは、年間1千万人以上が利用する優良市電ゆえ、車両は新車や車体更新されたものばかりで物足りなかったのですが・・・
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最古参の501号が突然やって来ました。この日は運良く、乗務員の研修車として運行していたようです。
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折角の機会なので、涙橋付近に移動してその走りを撮影し、続行の市電で追いかけて郡元電停でも捉える事が出来ました。この後は車庫に戻ったようなので、撮影出来て本当にラッキーでした。
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その後は、運転本数が一番多い高見馬場電停付近で色とりどりの市電を撮影し、鹿児島駅前電停に移動して市電全線乗車を果たしました。
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鹿児島駅前電停付近では桜島が臨めましたが、意外にも市電唯一のスポットだそうです。市電三昧の後は、最後の訪問先である桜島に行くフェリー乗場に向かいました。
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フェリー乗船後は、名物の薩摩うどんで腹ごしらえです。この日の天候は快晴で、噴煙を棚引かせる桜島は本当に美しかったです。
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桜島では、ビジターセンターや国際火山砂防センターに立ち寄り、火山活動の歴史や防災対策、そして火山との共存について学び、その迫力のある姿を随所から堪能しました。正に地球は生きているのですね。

桜島で夕刻まで過ごした後は、フェリー&市電で鹿児島市内に戻って空港シャトルバスに乗車し、鹿児島空港から最終便で帰路に着きました。
鹿児島での3日間、かなり嗜好の偏った行程ではありましたが、天候にも恵まれてとても有意義な旅行となりました。












2024年5月11日 (土)

鹿児島旅行①

もう5月も半ばになってしまいましたね・・・職場が変わってGW中はほとんど勤務だったので、連休明けに休みを取って5/7から3日間、鹿児島旅行に行ってきました。
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最初の目的地は、薩摩半島の西側を1984年3月まで走っていた鹿児島交通枕崎線(旧南薩鉄道)の加世田駅跡です。廃線後40年が経ちましたが、現在でも車庫のあった加世田駅跡に車両や鉄道遺産が多数保存されています。
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旧駅構内には、石積みの倉庫跡を利用した記念館があり、車両の銘板や駅名標、記念切符、そしてさよなら運転時のヘッドマークや写真など、貴重な鉄道遺産が多数展示されていました。地方の民間交通事業者が、40年以上に渡ってここまで整備・保存しているのは非常に珍しく、その取り組みには頭が下がります。
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一方で、屋外に保存されていた1926年日本車輌製SL4号機とディーゼル機関車DD1201は、長年風雨に晒されて腐食が進み、かなりヤバい状態です。4号機については、第二次世界大戦中に空襲を受けた時の弾痕がキャブに残っているのですが、それが判らない程に車体は痛んでいました。40年の歳月は厳しいですね・・・
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車両については、屋外以外にバスの整備庫内で、1913年ドイツ・ハノーバー製SL1号機、2号機、国鉄キハ07形のオリジナル版キハ103、ディーゼル機関車DD1202、そして珍しい1,067mmゲージのKATOがしっかりと保存されていました。
どの車両も綺麗に塗装されて破損も無く良好な状態で、整備員の方に許可を頂き、じっくりと観察することが出来ました。ただ、車両が詰め込まれている上にバスの部品やタイヤが車両の廻りに散乱していてちょっと見辛かったのは残念でしたが、この状態で保存されていることに感謝しなければなりませんね。
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車両については、加世田駅跡以外に加世田運動公園にもSL12号機が保存されていました。以前はかなり荒廃していたようですが、昨年秋に修繕されたそうです。こちらは国鉄C12と同型機ですが、戦時形の角型ドームは国鉄には無かった仕様です。
各地の保存SLが維持出来なくなって相次いで解体されている中で、よくぞ残してくれたと思います。

鹿児島交通枕崎線については現存時代に行きたかったのですが、当時は旧型国電を撮るのに忙しく、先送りしているうちに1983年6月の水害で被災して路線の大半が不通のまま廃止となってしまい、訪問しなかった事をとても後悔していました。
その後の状況もずっと気になっていて、いつかは行こうと思っていたのですが、ようやく思いを果たす事が出来ました。
廃止から40年が経ち、鉄道が走っていた時代を知る地元住民もかなり減っている中で、これだけの鉄道遺産が未だに残されている事に驚きを感じます。それだけ南薩鉄道は地元に愛されていたのでしょうね。

加世田駅跡訪問の後は、かつての鉄道路線に沿って路線バスで枕崎に向かいました。
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枕崎からは、路線の存続が話題となっているJR指宿枕崎線に指宿まで乗車しました・・・鉄分濃い目の旅ですね・・・
1日6往復しか列車の来ない線路は草むしています。乗り心地は線路や路盤の悪さが体感出来るほど悪く、沿線の樹木も伸び放題で原野をかき分けながら走っているような状況でした。
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海沿いを走っているにも関わらず、起伏の多い丘陵地帯の区間が多く、車窓から海が見える場所はあまりありませんでしたが、’薩摩富士’と呼ばれる開聞岳は随所から見えました。日本最南端「西大山駅」からの眺めも素晴らしかったです。
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枕崎から1時間20分程で指宿に到着して薩摩半島の西側を巡った1日目が終わり、この日は指宿温泉に宿泊して砂風呂を体験しました。

続きは後ほど・・・








 








2023年12月17日 (日)

43忘年会&成田ゆめ牧場「まきば線まつり」

毎週末、イベントの報告が続いていますが、昨日16日は南青山の某所で43モデラー恒例の忘年会が行われました。
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コース料理の前のテーブルには、いつものように持ち寄ったモデルが並んで模型談義に花が咲きました。
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シェフのS様、年末の大変お忙しい中、素晴らしい料理でおもてなし頂き、ありがとうございました。

そして今日17日は、成田ゆめ牧場内で羅須地人鉄道協会が運転しているナローゲージで開催された「まきば線まつり」に行ってきました。
今回のイベントは、成田での活動30周年を記念して在籍する機関車全てを運転するという夢のような内容でした。
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イベント運転開催前の機関庫は、全てのSLに火が入り、DLを含めて忙しく入れ換えが行われていました。機関区廻りの雑然とした様子が堪りませんね。
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機関庫の前には’頸城のラッセル’が綺麗にお色直しして展示されていました。610mmに改軌してからは何故か緑と赤に塗られていましたが、ようやく往年の姿に戻りました。雪掻き運転を是非見てみたいですね。
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今回の車両の目玉は、ボイラー新造などのレストアを経て復活した1号機です。この機関車は、1982年まで糸魚川にあった東洋活性白土専用線に予備機として在籍し、専用線廃止後は地元で静態保存されていたものを1999年に羅須地人鉄道協会が譲り受け、この度ようやく動態復活したカマです。
因みに2枚目の画像は、私がこの専用線を1979年3月に訪問した際に撮影した同機ですが、当時庫外に出ることは滅多に無く、そもそも製造年や製造所も不明な幻の機関車として有名でした。そんな訳ありの機関車が復活したと聞いて、今回のイベントに駆けつけた次第です。
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イベント運転は12時から開始となりました。まずは機関車のお披露目です。
青い3号機と赤い6号機は、戦前に日本で製造されて台湾に渡り、炭鉱の専用線で1970年代まで使用されていたものが里帰りし、協会で維持保存している貴重な機関車です。
7号機、8号機、9号機は近年、協会で自作(!)した機関車で、どれも可愛い汽笛と軽やかなドラフトを奏でながら走り抜けて行きました。
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機関車のお披露目の後は、客車を牽いての運転です。お目当ての1号機は、元井笠鉄道の木造客車を従えてやって来ました。この組合わせ、軽便ファンには堪りませんね!
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その他のカマも重連で様々な客車や人車を牽いて次から次へと’シャカポコ、シャカポコ’やって来ました。因みに撮影はほぼ路線全周に渡って可能で、一部には’お立ち台’の築山もありました。ただ、残念だったのはこんな長閑な列車の撮影なのに、マニア同士の罵声が飛び交うシーンがあったことです・・・本当に興ざめしますね・・・
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SL列車の合間には、立山砂防の酒井ワークスDL3重連もやって来ました。若かりし頃、立山砂防で撮った現役時代を思い出しました。
イベント列車の運転スケジュールでは、この後ラッセルの走行やSL全車の連結運転などが予定されていたのですが、夕方に所用があったのでDL3重連を見て退場しました。
 
今回のイベントは、マニアがマニアのためにマニア目線で企画した内容で非常に充実しており、とても楽しめました。車両の整備や運転、会場内の整備や運営に携われた羅須地人鉄道協会の皆様の努力には本当に感謝いたします。