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フランス車

2020年8月14日 (金)

Citroen Traction Avant

お盆休み中の今日は、シトロエン仲間の大先輩の’秘密基地’を訪問しました。そこで待っていたのは・・・  1952年型シトロエン・トラクシオン・アヴァンです。
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言わずと知れた戦前製シトロエンの傑作車です。大先輩は、稼働状態で極めて程度の良いこの車を縁あって譲り受けたそうで、そのお披露目に保管場所のガレージ・ハウスへ伺いました。
因みにこのガレージ・ハウスも秀逸な物件で、1階がガレージ、2階がバス・トイレ・炊事場付きの1ルームとなっており、正に大人の’秘密基地’です。全体は4軒長屋で、それぞれのガレージには’お宝’が保管されているそうですが、私の自宅と同じ市内でこんな物件があるとは知りませんでした。
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肝心のトラクシオン・アヴァンですが、けしてコンクール・コンディションでは無く、ボディや内装は程良く使い込まれた状態でしたが、何よりも驚いたのはその走りです。大先輩の運転で周辺をドライブしたのですが、まずエンジンやミッションがとてもスムーズで、70年近く前の車とは思えませんでした。これは前オーナーが、きちんと走ることを重視して電装系や冷却系をリビルトしていたからだそうですが、その走りにはまったく不安やストレスはありませんでした。
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そして、その乗り心地の良さにも驚きました。シートについては表面は痛んでいるものの、体を包み込むようなクッションは健在で、フロントのダブル・ウイッシュボーン・サスペンションやロング・ホイール・ベース、そしてモノコック・ボディの剛性の高さによる安定した乗り心地は、現代のレベルにも充分通用するもので、元設計(デビューは1934年!)の素晴らしさに驚愕しました。
また、炎天下でも走行中は下部を開けたフロント・ウインドウからの風が心地良く、快適装備とは無縁でもドライブを楽しむことが出来ました。貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
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我がC4も偉大なる名車の前では霞んでしまいますね・・・