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WRC

2024年11月25日 (月)

Rally Japan 2024

ラリージャパン、今年も行ってまいりました。
結果は既報のとおりエバンスが優勝し、トヨタがマニュファクチャラーズ・タイトルを逆転で獲得する劇的な最終戦となりましたが、タナックのリタイアは残念でしたね・・・ここ数戦、トヨタ勢でトップ快走中のリタイアが続いていましたが、最終戦でヒョンデに起こるとは・・・
最終パワーステージのポイントでタイトルが決まるなど想像もしていませんでしたが、今年から導入された’サンデーポイント’もタイトル争いに大きな影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。特に2勝ながら初タイトルを獲得したヌービルは、戦略的に加算していましたので。
何れにしても最終戦までタイトル争いが盛り上がった今シーズン、新システムの導入は成功だったと言えるでしょう。

ところで今年の観戦は、23日の土曜日に業務が入ってしまったので諦めていたのですが、22日金曜日のSSであれば観戦後に帰宅可能なので、行くことに決めました。
因みに観戦チケットは「SS3/6 稲武設楽SS(設楽駒ヶ原観戦エリア)」で、設楽町への「ふるさと納税」枠で購入しました。
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当日は観戦エリアに直接徒歩でアクセス出来る駐車場が指定されていましたが、その開場時間はなんと3時30分!
前夜は新城のホテルに泊まってレンタカーで2時過ぎにホテルを出発し、途中ラリーコースのために閉鎖された箇所が多くて迷いながらも4時前には現地に到着しました。日の出前から最前列でスタンバイです。
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因みにこの観戦場所は、タイトコーナーに向かって加速&急減速するラリーカーを5~6mの距離で見られる迫力あるポイントでした。ガードレールなどの遮蔽物は何も無く、今までの観戦場所の中では一番コースにも近くて期待が膨らみます。

さて、SS3スタートです。1年振りのラリーカー撮影は???
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まずはヒョンデのヌービルとタナックです。目の前のコースが一部日陰になってしまい、写真は撮り辛かったのですが、クルマは近いです!
音と匂い、堪りません。
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続いてトヨタ勢のエバンスとオジェです。望遠レンズだと正面からしか撮れないので、単調で迫力に欠けます・・・動画の方が良かったですね。
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そしてMスポーツのフルモーとミュンステール。マシーンの迫力と音はプーマが一番です。
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Rally-1勢は勝田のヤリス、ミケルセンのi20も順調にやって来ました。今年はラリー序盤のリタイアが無かったので、Rally-1のマシーンは全て見る事が出来ました。
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続いてRally-2勢は、来シーズンのRally-1フル参戦が発表されたサミ・パヤリ、そして話題のパンダ・シトロエン「藤原とうふ店」のグリアジンがやって来ました。Rally-2のマシーンは、Rally-1と明らかにスピードが違いますが、音は迫力があり車種も多いので個人的には大好きです。
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デビューから大分経ってしまいましたが、シュコダ・ファビアはアップデートされてまだまだ元気です。芸者のペイントで話題の26号車は、リアも撮影することが出来ました。
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Mスポーツの供給するフィエスタも健在です。 ヤリスのRally-2も随分増えましたが、激しくクラッシュしたまま激走するマシーンもありました。カストロール・カラー、懐かしいですね。6枚目のマシーンは、あのコバライネンがドライブしているヤリスです。
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日本人ドライバー勢は、新井大輝がファビアR5、ベテラン勝田(範彦)、奴田原がヤリスRally-2、そして福永がファビアEvoで参戦していました。それにしても新井大輝のファビアはR5とは・・・古いマシーンのため、ラリー中もトラブルで相当苦労したようで、クラス3位で完走したにも関わらず、ゴールでは予算が無いとぼやいていました・・・
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そして新井敏弘のスバルWRXが走り抜けた後、ナンバー付きの市販車クラスでやって来たのは、なんとディディエ・オリオール/デニス・ジローデ!!!1994年にST205セリカでWRCチャンピオンを獲得してから30年を記念して出場したそうですが、ぶっちぎりでクラス優勝を果たし、貫禄を見せつけました。
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その他、珍しいマシーンとしては、アルピーヌA110がRGTクラスで参戦していました。
写真で見ると単調でつまらないですが、次から次へとやって来るマシーンに頬が緩みっぱなしで、とても幸せな時間を過ごしました。

この観戦場所については、SS6終了まで駐車場から車を出せないので、SS6開始まで駐車場で休んで(昼寝)いましたが、気が付いたら観戦エリアに行く道路が閉鎖され、駐車場に閉じ込められてしまいました・・・仕方がないので、SS6は駐車場からの観戦となりました。
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SS6が始まる頃には雲行きが怪しくなり、かなり暗くなってきたので、ライトやライトポッドを装着した夜間仕様のマシーンが増え、昼間とは違った表情を捉える事が出来ました。因みに写真は木々の間から無理矢理撮ったのですが、トリミングすると意外と迫力のある画像になりました。

SS6終了後は、レンタカーと新幹線でその日のうちに自宅へ戻りました。今年はSSを1ヶ所のみ観戦するという慌ただしい行程ではありましたが、選んだSSが予想以上に迫力のある観戦場所で、しかもストレス無く観戦出来たのでとても良かったです。
ラリーの結果も地元でトヨタが優勝し、マニュファクチャラーズ・タイトルも決めて、これ以上無い素晴らしい結果となりましたが、一方でラリー開催中に一般車がSSに入ってしまい、FIAから罰金を科されるという残念な事態も起きてしまったようです。
こういった公道での競技を続けていくためには、地元の理解が不可欠であるのはもちろんですが、目に見える地元の利益というのも必要ではないかと思います。
そのためにもラリー観戦がより魅力的になり、全国各地(全世界!)から観客が訪れて、飲食費や宿泊費で地元が潤うというのが目指すべき姿ではないでしょうか。今後の発展を大いに期待して、また来年も観戦に行きたいと思います。








 

 

2024年6月 4日 (火)

シトロエン奥日光オフ会&WRC 2024 Sardegna

もう6月になってしまいましたね・・・模型製作とブログ更新が滞っておりますが、先週末はシトロエン仲間と奥日光に1泊ツーリングに行ってきました。
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6/1の土曜日、待合せ場所の東北道大谷パーキングでは、シトロエンDSが目印です。渋いカラーリングとお尻が堪りませんね。
今回はDSが2台、C5ツアラーが1台、C6が2台、そして私のC4クーペの合計6台が参加しました。
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その後は、中禅寺湖畔までいろは坂を一気に登って、遊覧船に乗ったり華厳の滝ではない景勝地に立ち寄り、夕刻にはホテルに無事到着しました。いろは坂は標高が高く、登りもキツいのでDS勢がちょっと心配でしたが、何ら問題無く登り切りました。私は先頭を走っていたので、ルームミラーには映画のシーンのようなDSの華麗な走りが映っていました。
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翌6/2の日曜日は生憎の雨模様でしたが、戦場ヶ原や千手ヶ浜を巡る低公害バスに乗り、奥日光の自然を満喫しました。そして土砂降りの雨の中、帰路につきましたが、幸い各車共に大きなトラブルは無く、無事に帰り着くことが出来ました。
今度は気候の良い時期に企画したいと思います。参加された皆様、お疲れ様でした。

一方、先週末にはWRC第6戦イタリア・サルディニアが開催されました。
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路面コンディションの変化が激しかった今戦では、ポイント・ランキング上位のヌービルとフルモーがデイ・リタイアを期し、エバンスもペースが上がらない中、スポット参戦のオジェが燻銀の走りでリードし、2位のタナックとの差をコントロールしながら6.2秒差で最終SSを迎えました。
その距離わずか7.1Kmの最終パワーステージでは、この差がひっくり返るとは誰も思っていなかったのですが、なんとオジェがSS途中でパンクしてタイムロスしてしまい、タナックから6.4秒遅れとなり、最終順位も0.2秒差でタナックに優勝が転がり込みました。
この結果の背景には、今シーズンから始まった’スーパー・サンデー・ポイント’が少なからず影響していると思います。土曜日を首位で終えたオジェは、あくまでも優勝を目標としていたので、日曜日はタナックとのタイム差をコントロールしながら無理せずに走っていました。
一方でヒョンデ勢は、少しでもポイントを稼ぐために日曜日も全車フル・アタックしており、この作戦が勝利に繋がりました。
白熱するポイント争いは、土曜日にデイ・リタイアしたものの日曜日に復帰したヌービルがサンデー・ポイントとパワーステージ・ポイントを手堅く獲得し、ドライバーズ・ポイントのリードを着実に広げました。また、マニュファクチャラーズ・ポイントについても日曜日に稼いだヒョンデがトヨタとの差を広げる結果となりました。
新ルールは、日曜日の競技が盛り上がるのでとても良いと思いますが、チームやドライバーは戦術を考えなければなりませんね・・・





2024年3月31日 (日)

WRC 2024 Safari&近況報告

またしてもブログの更新が滞ってしまいましたが、この3月末に定年退職という節目を迎え、送別会や還暦祝いで飲み会が続き、模型製作を含めて今月はすっかりサボってしまいました。
新卒で入社以来、36年間勤め続けましたが、まずは健康であったことと支えてくれた家族に感謝したいと思います。それにしてもアッという間の36年間で、未だに定年の実感が沸きません・・・仕事については、学生時代に専攻した建築関係に四半世紀携わり、後半の10年間は非常に希有な新規事業(!)を担当し、趣味も兼ねて(?)入った業界で充実した会社人生を過ごせました。
今後も再雇用として当分働き続けますが、4月からの職場では趣味と仕事を融合(!)させて楽しく過ごしていきたいと思います。

そんな中、今週末はWRC第3戦サファリ・ラリーが開催され、スポット参戦のロバンペラが優勝、勝田貴元が2位に入り、今シーズン好調なMスポーツのフルモーが3位に入賞しました。
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現在のサファリ・ラリーは、かつてのように数千キロを走るイベントではなく、’ラリー・ケニア’と呼んだ方が相応しいスプリント・ラリーとなりましたが、アクロポリスのような正に悪路を疾走するマシーンはとても迫力がありました。特にRallyー1勢のスピードは凄まじく、これを乗りこなすワークス・ドライバーは本当に超人ですね!勝田貴元も大したドライバーだと思います。
今シーズン、モンテカルロとスウェーデンを制したヒョンデ勢ですが、今回はマシーン・トラブルが多発し、耐久性の課題を露呈しました。一方で、トヨタ勢はパンクはあったものの3台共に上位で完走し、面目を果たしました。
驚いたのはMスポーツのフルモーで、今戦も表彰台に登り、ポイントをしっかり稼ぎました。トヨタやヒョンデとは比べものにならない弱小チーム体制にも関わらず、この戦績は素晴らしいですね。Mスポーツには長年培った車作りのノウハウとサポート体制が、しっかりと引き継がれているのでしょう。フルモーの今後の活躍が楽しみです。
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マシーンについては今年から’シュノーケル’の装着が認められ、サファリらしくなりました。Rallyー2マシーンはシュノーケルのほか、大型のフロント・ガード(アニマル・ガード)も付いていました。これなら’模型映え’もしますね。
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模型製作については、今年のテーマであるストラトスがカオス状態です・・・4月以降は時間も出来るので、バリバリ作っていきたいと思います。








 

2023年11月23日 (木)

Rally Japan 2023 ② SS18/20 恵那林道

ラリージャパン最終日の11/19日曜日は、前泊した名古屋駅前のホテルからツアーバスで恵那林道のSSに向いました。ただ、残念ながら同行していたデモドリさんはご自宅から火急の連絡があり、急遽帰宅されたので私1人での観戦となりました。
このSSには昨年も行きましたが、山の斜面に整備された観戦席から、つづら折れのコースを駆け上って来るラリーカーを長い時間楽しむことが出来て非常に好印象だったので、今年も観戦場所に選びました。また、昨年は望遠レンズを忘れるという大チョンボをしてしまったので、リベンジしたい思いもありました。
しかしながら、前日からの寒気の影響で、この日の恵那方面の天気予報は曇/雨もしくは雪・・・想定外の寒さに備えて、名古屋駅のユニクロで慌てて買ったアンダーウェアを着込み、現地に向かいました。ツアーバスからは低く垂れ込めた雲が見え、現地に到着した時は底冷えのする曇天でしたが、暫くすると雲が抜けて天気は晴天となりました。
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左の画像は観戦席からの眺めです。ツアーバスが到着した6時30分頃にはかなり席が埋まっていましたが、コースを見下ろすと右の画像のような観戦場所が見えました。
このエリアは今年から追加整備された観戦場所でコースにかなり近く、それほど観客が集まっている様子では無かったので、SS18はこの新設エリアで観戦することにしました。(プログラム コース案内の青矢印)
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観戦場所ではタイトコーナー直近の前から2列目あたりが確保出来たので、0カー、00カーでウォーミングアップ後、ワークス勢を狙いました。
先頭走者のヌービルが来る頃には陽が昇って絶好のコンディションになりました。ところでこのようにワークス・マシーンを並べてみるとプーマRally1が一番ワイルドでカッコ良く見えますね。
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Rally2勢も続々とやって来ます。因みにこのSSは短い直線とタイトコーナーの連続で、このポイントに来るまでの1分前位から山中にエグゾーストノーズが響き渡り、その音を聞いているだけでも気持ちが高揚します。特にRally1やRally2マシーンの音は正にコンペティティブで、これを聞けるのが生観戦の醍醐味ですね。
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新井大樹のプジョー208やモータージャーナリストである国沢氏のルノークリオRSも元気に走っていました。後半は場所を変えてRally3のフォード・フィエスタを捉えてみました。
新しい観戦エリアはコースを横断した先だったので、全ての競技車が通過して安全確認のスイーパーのランクルが通過後、次の観戦場所へ移動を開始しました。

今年のラリージャパン最後の観戦となるSS20は、昨年と同様に観戦スタンドから行いました。
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この観戦スタンドからは、SS18を撮影したヘアピンを上から望めるのですが、今年は観戦エリアが出来たため観客がマシーンに被ってしまい、撮影は出来なくなっていました。あとは長目のレンズなら木陰のヘアピンが狙えるのですが、迫力のある画像は期待出来ないので、主要なマシーンは動画を撮りながら観戦を楽しむことにしました。因みに動画はスマホで適当に撮ったので、お見せ出来る代物ではありません・・・
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後半の数台は撮影にチャレンジしてみましたが、木陰のヘアピンは路面が濡れたままで落ち葉もあることからかなり滑りやすく、派手なアクションで走り抜けるマシーンを捉えられました。
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最終走車のコペンが来る頃には、観戦スタンドを出て陽の向きの良いポイントに移動しました。その後、WRCと併催のヒストリック・ラリーのマシーンが続けて来るとのアナウンスがあったので、同じ場所で狙いました。

以上で今年のラリージャパン観戦は終了し、最終結果をwebでチェックしながらツアーバスで名古屋駅に戻り、新幹線で帰路に着きました。
愛知・岐阜での開催2年目となった今年のラリージャパン、金曜日は悪天候でアクシデントが続いたものの、競技の運営は昨年よりも良かったものと思われます。
ただし、土曜日のSS9では0カーがコース内の安全確認中にSSがスタートしてしまい、先頭走車のヌービルがコース脇に止まっていた0カーに気付いて停車したため、ステージがキャンセルとなるトラブルがありました。昨年のSS中に一般車がコースに入ってしまったトラブルと同様、コースの安全確認は基本中の基本で、あってはならないトラブルなので、体制を見直して欲しいと思います。
一方で観戦については、やはり観戦エリアを増やしてチケットを取り易くして欲しいですね。公式プログラムにSS毎の観戦エリアが掲載されていますが、あまりにも少ない・・・車載カメラの映像を見ていても、林道コースはもちろんのこと、集落を抜けるコースでも沿道には観客が誰もいない様子が映っており、とても寂しいですね。また、設定されている観戦エリアについても、コースからかなり離れていて迫力に乏しい所が大半です。
安全面や運営側の都合で難しいのは理解出来ますが、色々工夫をしていかないとラリーファンですら離れていってしまうと思います。

来年は観戦エリアがもっと増えて、迫力のあるシーンを観戦出来るようになる事を期待しております。




2023年11月22日 (水)

Rally Japan 2023 ① SS10/14 三河湖

11月に入り、ホビーフォーラムに向けた追い込み(!)や久しぶりの43ゴルフ開催などでブログの更新をすっかりサボってしまいましたが、先週末はラリージャパンを観戦してきました。
今年は新幹線で往復し、宿泊付きプランで土曜日は三河湖SS、日曜日は恵那林道SSを観戦する豪華コース(!)を堪能しました。道中やSS観戦の様子は、今年もお誘いしてご同行頂いたデモドリさんのブログにアップされている通りです。
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今年のラリー観戦は、11/17金曜日のトヨタスタジアムにおける昼のサービスイン・アウトから始めました。一般道からスタジアムに入る交差点では、SS2で右フロントを破損した勝田のヤリスRally1やRally2のシュコダ・ファビア勢などを撮影し、ウォーミングアップをしました。
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その後、スタジアムの出口側に廻り、デモドリさんの嗅覚に従って、見事に車列を捕らえる事が出来ました。Rally1勢はもちろんのこと続々と来る各種のRally2勢にテンションが上がりました。個人的にはRally2マシーン(特にシュコダ・ファビアRS)が大好きなのです。
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サービスアウト観戦後は、豊田市駅前で行われていたラリーカー(レプリカ)展示を覗きました。展示車の中で出色だったのは、1970年代後半にイタリア国内ラリー選手権で併催されていた’アウトビアンキA112カップ’仕様のマシーンです。ホイールやスポンサーロゴなど、忠実に再現されており、思わず見入ってしまいました。この仕様の1/43キットがアレナから発売されているので、欲しくなりますね。

豊田市を出て、43モデルの名店に立ち寄った後、名古屋駅前からレンタカーをピックアップして、豊田市内の山奥にある宿泊地に向いました。
翌11/18土曜日の朝は2時30分(!)に起きて三河湖SSへのシャトルバス乗り場に行き、そこからバスで宿泊者専用観戦ポイントへ移動しました。
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案内された観戦場所は、ラリージャパンのイメージ画像で有名な神社前の直角コーナーから1Km程進んだ所のヘアピンで、そこを見下ろすスポットが整備されていました。視界を遮るような木は切ったり枝打ちされていたので見晴らしは良く、宿泊者専用であることから観戦者は30名程度だったので、ストレス無く観戦することが出来ました。また、当日は結構寒かったのですが、徒歩数分の所に飲食施設があって早朝からでも休憩出来たので、まさに至れり尽くせりの観戦場所でした。
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いよいよSS観戦開始です。000カー、00カー、そして0カーの後、ヌービルのi20クーペがヘアピンに飛び込んで来ました。Rally1勢は3分間隔でスタートしており、少し間をおいて勝田のヤリスRally1がやって来ました。久しぶりの撮影で、木の枝が映り込んだりシャッターのタイミングが合わなかったりしましたが、マシーンの動きにも少しずつ慣れてきました。
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次々にやって来るワークス勢を狙います。因みにMスポーツのタナック車は、カメラのスイッチがオフになっていて撮り逃してしまいました・・・
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Rally2勢は、年間タイトルを獲得したミケルセンのシュコダ・ファビアRSを先頭にフォード・フィエスタMKⅡやシトロエンC3などが次々とやって来ました。因みにNo.21のファビアRSには、「藤原とうふ店」のロゴが入っていました。
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その後は、新井大輝の駆るRally4のプジョー208やGRヤリス勢、そして最後にダイハツ・コペンが駆け抜けてSS10の観戦は終了しました。
何台か撮り損なったマシーンがありましたが、絶好のお立ち台で思う存分に撮影を楽しむことが出来ました。

美味しいお弁当を食べた後は、同じエリアに戻ってSS14の観戦開始です。しかしながら、この頃から強烈な冷たい風が吹き出し、雲行きが怪しくなってきました。
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基本的にSS10と同じ場所で撮影したので、同じ様なショットになっています。今回はタナック車をしっかりと捉えましたが、ロバンペラ車とオジェ車が来た時は、天候が急変し霙が吹付けて路面が濡れていたので、両者共にかなり膨らんでコーナーを抜けて行きました。
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そんな悪天候も雲が抜けると回復し、Rally2勢が来る頃には陽が差してきました。SS10で撮り逃したRally5のルノークリオRSの走りも捉えました。
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ラリー・ジャパン最終走車のコペンが行った後もコースはクローズのままだったので、帰り支度をして待っていたところ、懐かしい咆哮が・・・今般、ラリー・ジャパンと併催されたヒストリック・ラリーのマシーンが続々とやって来ました。こういったラリーは海外で盛んですが、日本でも開催されるようになってとても嬉しいですね。懐かしのラリーカーが全開で駆け抜ける姿に痺れました。

以上のように宿泊者専用エリアで観戦したSS10/14は快適でとても楽しむ事が出来ました。また、近隣施設でのサービスや食事も素晴らしく、本当にお勧めのツアーだと思います。欲を言えばもう少し観戦エリアを広げてSS毎に違った場所で観戦出来れば嬉しいのですが、安全上の課題もあると思いますので、今後の充実に期待しましょう。



 







2023年7月23日 (日)

2023 WRC ⑤ Estonia

もう7月も下旬になってしまいましたね・・・今週末はWRC第7戦エストニアが開催され、トヨタのロバンペラが今期2勝目を飾りました。
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タナックの母国であるエストニアですが、タナックはスタート前のエンジン交換で5分ものペナルティを科せられ、優勝争いに加わることが出来ませんでした。一方で選手権をリードしているロバンペラは、金曜日は先頭走者で’砂利掻き役’であったにも関わらず、好タイムを維持してトップで終え、土曜日以降は出走順にも恵まれてトップ・タイムを連発し、一気にリードを広げて最終日を迎えました。
結局、日曜日も全てのステージでトップ・タイムを刻み、最終パワーステージも制して優勝しました。2位にはヌービルが入りましたが、1分近いタイム差があり、ロバンペラは正に手がつけられない速さでした。
出走順のハンディが無くなってしまうとレギュラー・ドライバーは誰も刃が立たないその走りは本当に驚きですね。ただ、今シーズンはオジェが参戦するイベントでは、初日のスタート順が遅いオジェにリードされてしまう展開が多かったのですが、オジェがいなければ向かうところ敵なしといった感じです。
ロバンペラ以外のドライバーの奮起を期待したいところですが、グラベルでオジェとのガチンコ勝負も見てみたいですね。

ところで、先日14日からラリー・ジャパンの観戦チケット販売・申し込みが始まりました。今年もふるさと納税を使って山間SSを観戦しようかと思ったのですが、宿泊付きパックの観戦券がふるさと納税と同程度の金額(還付はありませんが・・・)だったので、今回はそちらに申し込みました。
因みに購入したパックは、土曜日の三河湖SS(10/14)と昨年行った日曜日の恵那林道SS(18/20)で、三河湖SSは宿泊者専用エリアがあるそうです。恵那林道については、名古屋駅からの送迎バス付きパックなので、帰りが楽になるのではと思って申し込みました。
あとは金曜日の観戦もしくはボランティアをどうするかですね。今年もデモドリさんをお誘いしたので、一緒に楽しんできたいと思います。

ところで模型製作についてですが、数あるお手付きの内、何台かは完成が見えてきました。
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ここ暫く製作記をアップしていないので、何をあげたら良いのか判らなくなっていますが、完成したら1台ずつアップしたいと思います。




2023年6月25日 (日)

2023 WRC ④ Safari

前回のブログ更新から3週間も経ってしまいましたが、今回もWRC開催に合わせての更新となりました。
今戦、サファリというかラリー・ケニアはオジェが優勝を飾り、トヨタが1~4位を独占する結果となりました。
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パンクやリアウイング喪失などトラブルに見舞われながら運にも恵まれたオジェ、スポット参戦にも関わらず今期3勝目という正に貫禄の走りですね。ドライバーズ・ポイントをリードするロバンペラは手堅く走って2位となり、デイ・リタイアしたヌービルと選手権ポイントの差が広がりましたが、オジェに勝ちたかったのが本音でしょう。一方で、新旧チャンピオンと他のドライバーとの差が大きく、もう少し頑張ってもらいたいなと思う1戦でした。
今年のサファリも天候が急変してコースが泥濘に覆われ、トラブルやアクシデントが多発しましたが、かつてのサファリとは次元が違いますね。マシーンの装備も通常のグラベル仕様で、視覚的なサファリ感が乏しくて寂しく感じていましたが、WRC2のファビアにガードバンパーとシュノーケルを装着したマシーンが1台参戦していたので、ちょっと嬉しくなりました。

模型製作についてですが、塗装ブースを整備後、ようやくヤル気が出て作業を進めています。
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1/24と1/43のロスマンズ・ポルシェは塗り分け塗装後、デカールを貼り終えてクリア掛けまで進んでいます。特に1/43の方は大判デカールが全然ダメだったので、紺色の大部分を塗装しています。一方、1/24の方はデカールにも多々問題があり、思いの外手間が掛かってしまいましたが、ボディはなんとか目途が立ちました。
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長期スランプの原因は、好きなモデルを作っていないからではないかと思い、ルーチン・ワーク(!)であるレーシング43のランチア・ストラトスを4台一気に作っています。4台のうち2台は、クラブのテーマであるロスマンズ・カラーで、残りの2台は英国のチェッカーフラッグ・チームのマシーンです。因みにデカールはアレナ製とebayで見つけたオリジナル等ですが、デカールの誤植や品質に難があるなど、ここまで仕上げるのにはかなり手間が掛かりました。この4台もまとめてクリアを掛けています。

このように手は動かしているのですが、ブログの更新に手が回らない状況です。完成時には1台づつアップしたいと思います。



2023年6月 4日 (日)

2023 WRC ③ Italia

またしてもブログの更新が滞ってしまいました・・・もう6月ですね。今週末はWRC第6戦イタリア・サルディニアが開催され、ヒョンデのヌービルが今シーズン初勝利を飾りました。
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記録的な豪雨が続いているイタリアですが、本戦も悪天候に見舞われて波乱の展開となりました。金曜日こそ天気は晴れていたものの、それまでの降雨で路面はマッディで、先頭走者のロバンペラは苦戦を強いられました。一方、サルディニアで過去4勝を挙げているオジェは、難コンディションにも関わらずペースを上げ、特に49.9kmのロングステージではライバルを突き放してトップに立ちました。
土曜日は雨模様となり、ウォータースプラッシュも水量が多すぎるという状況の中、その水圧でマシーンの破損やトラブルが続出し、Mスポーツのタナックやトヨタ勢が後退してしまいました。そして、オジェもペダルを踏む靴が滑ってブレーキが遅れ、コースオフしリタイアとなってしまいました。
その後はヒョンデのヌービルとラッピの1・2体制となり、そのままゴールを迎えました。3位には我慢の走りを続けたポイントリーダーのロバンペラが入りましたが、最終パワーステージの走りは圧巻でした。ドロドロのグラベルと滑りやすいターマックという難しいコンディションの中、マシーンを自在に操って次元の違う速さで走りきりましたが、正に天才的なドライビングでしたね!
因みにロバンペラは、前戦ポルトガルで優勝した翌週には来日し、フォーミュラ・ドリフト・ジャパンにいきなり参戦して見事優勝を飾りましたが、その動画を見てもドリフトの角度やライン取りなど、マシーンの動きが他の選手と比べて大きく、正確で美しい!!!
カッレ・ロバンペラ、この才能をどこまで、そしていつまで伸ばし続けるのか本当に楽しみです。

ところで、相変わらず進捗しない模型製作ですが、モチベーション・アップのきっかけになればと思い、作業環境を改善してみました。
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作業机の前の窓に換気扇を取付け、クレオスの塗装ブースを作業机の上に常設してみました。吹付塗装については長年、段ボールの簡易ブースやコンプレッサーなど塗装工具一式を屋外のベランダに持ち出して行っていたのですが、雨天や強風時には作業が出来ないこと、冬場は寒いこと、そして夜間は照明を付けると虫が寄ってくるので明るく出来ず、老眼の影響もあって見辛いこと等から、大きなストレスになっていました。特にここ最近は週末の天候が悪く、作業効率とモチベーションの著しい低下の原因にもなっていました。
一方で、クレオスの塗装ブースはかなり前に購入していたのですが、数回屋内で使ってみたものの内蔵ファンだけでは排気が足りず、とても恒常的に使用する気にはなれませんでした。
そこでこの度、作業部屋の窓の高さに合わせた塞ぎパネルと一体型の換気扇を取付け、ダブル排気にして試してみました。因みにこの換気扇は本来、換気扇が上部に、塞ぎパネルが下部に付く構造なのですが、作業机の前は窓の下部なので上下逆さまにして取付けました。(そのため、換気扇スイッチの紐が上から出ています。)
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43モデルに対する塗装ブースの大きさはこんな感じなの塗料塗料がはみ出してしまうことは無さそうです。(フィルターがボロボロなのは、長年放置していたためです・・・)
エアブラシを試しに吹いてみましたが、ダブル排気のため匂いは直ぐに排出され、快適な作業環境になりました。43モデル程度であれば、缶スプレーでも大丈夫そうです。

これで環境も整いましたので、量産体制(!)を復活させたいと思います。

2023年5月14日 (日)

WRC 2023 ② Portugal

またしてもブログの更新が滞ってしまいました・・・GW中はしっかり休んで海釣りに行ったり、奥日光にハイキングに行ったりしておりました。また、43ゴルフの予定も入っていたのですが、悪天候で中止となり昼飲みに代わりました。そんな訳で時間はあったのですが、模型はあまり進捗せず、製作中のポルシェ911SCRSもデカールを貼る段階で停滞中です。デカール貼り作業は楽しいのですが、ここのところトラブルが続いているので、取り掛かるのにとても気が重いんですよ・・・
デカール貼り以外の作業では、キットのパーツの出来が悪くて諦めていたホイール&タイヤについて、KPM製の別売りパーツを購入してみました。
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1枚目の画像がキットのパーツで、2枚目の画像がKPM製の3Dプリンターによるパーツです。キットのホイールは、前後共にアロイで一応ブレーキ・ローター&ディスクは付いているものの、タイヤを含めて造形がガタガタでかなり酷い代物でした。
一方、KPM製のパーツは細部のディテールまで再現されており、リアは実車と同様にGotti(?)となっています。
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ブレーキ・ディスクは断面のスリットやハブボルトまで再現され、キャリパーは別パーツとなっており、ホイールで見えなくなってしまうのが勿体ないディテールです。昨今は、データさえ書ければこのようなパーツが3Dプリンターで簡単に作れてしまうのですね。
これで足元が決まりましたので、しっかり完成させたいと思います。

ところで今週末は、WRC第5戦ポルトガルが開催されました。
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ラリー序盤で、トヨタ勢は勝田とエバンスがリタイアしたものの、昨年のチャンピオンであるロバンペラが底力を見せて今期初勝利を挙げました。今シーズンは出走順のハンディにより、なかなか優勝が出来なかったロバンペラですが、本戦ではそれを撥ね除けて2位のヒョンデのソルドを1分近く引き離し、最終パワーステージも制して圧勝しました。これから続くグラベル・ラリーでは、ロバンペラの快進撃が始まるかもしれませんね。
ところで、本戦で一番面白かったのはラリー2の戦いでした。ワークス・ドライバーの経験者であるアンドレア・ミケルセンやガス・グリーンスミス、テーム・スニネンなどが鎬を削るこのカテゴリーにおいて、リードしていたのはあのペター・ソルベルグの息子、オリバー・ソルベルグでしたが、オリバーは土曜日の最終ステージ後にファン・サービスとしてドーナッツ・ターンを披露したそうです。
ところが今のルールでは、こういった行為が禁止されており、なんと1分ものペナルティが科され、グリーンスミスに首位を奪われてしまいました。その後、オリバーは猛烈にアタックして最終パワーステージでは2人の差が8秒まで縮まっており、グリーンスミスもパワステのトラブルに見舞われていたので、手に汗を握る展開となりましたが、結局グリーンスミスが1.2秒差で逃げ切ってラリー2のクラス優勝を飾りました。
ドーナッツ・ターンといえばペター・ソルベルグの十八番で、優勝すると箱乗りを披露していたことを思い出しますね。オリバーもその血を受け継いでいるようでとても楽しいエピソードなのですが、それがペナルティーになってしまうとは、なんとも無粋な時代になってしまいましたね・・・そんなオリバーを応援したくなった1戦でした。

2023年1月25日 (水)

WRC 2023 ① Montecarlo

またブログの更新が空いてしまいました・・・先々週は43ゴルフ、先週末は海釣りとアウトドア・イベント続きで、未だ模型製作の機運が上がらず、アップするネタがありません・・・
そんな中、今年もWRCのシーズンが始まり、先週末に第1戦モンテカルロが開催されました。
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結果はトヨタのセバスチャン・オジェが貫禄の勝利を飾りました!初日からトップに立ったオジェは、後続勢のトラブルもあり一度もトップを譲らずにラリーをコントロールし、モンテカルロ最多勝利である通算9勝目を挙げました。
それにしても強い・・・オジェは今シーズンもスポット参戦なのですが、こんな走りを見せられてはレギュラードライバー陣の立つ瀬がないですね。今年のモンテカルロは、ほぼドライ・ターマックでしたが、とにかくミスと無駄の無い走りには惚れ惚れしました。
しかしながら、トヨタ以外のチームの様子は気掛かりでしたね。ヒョンデはヌービルが3位に入ったもののソルドとラッピはペースが上がらず、トヨタ勢との差が歴然としてしまいました。昨年末に電撃移籍したタナックの乗るフォードもやはりマシーン開発環境の差が大きく、タナックをもってしても結果には結びつきませんでした。
実質、Rally1はトヨタvsヒョンデの状況なので、両者の差があまり付いてしまうと競技が成り立ちませんので、ヒョンデとフォードの奮起に期待したいと思います。
一方で、2番目のカテゴリーであるRally2マシーンは、今戦にシュコダがニューマシーンを投入したほか、シトロエンやヒョンデ、フォードも積極的に参戦しており、トヨタもヤリスRally2をデビューさせたことから今後の盛り上がりが楽しみです。
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今年のモンテカルロには、シュコダRally2でこんなレジェンドも参戦していました。フランソワ・デルクール、もう還暦を過ぎているのですが、今なお現役です!

昨シーズンまでは新型コロナ・ウイルスの影響で無観客開催だったり、観戦エリアが限定されたりしていましたが、今年のモンテカルロでは観客の壁の間をマシーンが駆け抜ける光景が復活していました。今年のWRCも毎戦、楽しんでいきたいと思います。