Rally Japan 2024
ラリージャパン、今年も行ってまいりました。
結果は既報のとおりエバンスが優勝し、トヨタがマニュファクチャラーズ・タイトルを逆転で獲得する劇的な最終戦となりましたが、タナックのリタイアは残念でしたね・・・ここ数戦、トヨタ勢でトップ快走中のリタイアが続いていましたが、最終戦でヒョンデに起こるとは・・・
最終パワーステージのポイントでタイトルが決まるなど想像もしていませんでしたが、今年から導入された’サンデーポイント’もタイトル争いに大きな影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。特に2勝ながら初タイトルを獲得したヌービルは、戦略的に加算していましたので。
何れにしても最終戦までタイトル争いが盛り上がった今シーズン、新システムの導入は成功だったと言えるでしょう。
ところで今年の観戦は、23日の土曜日に業務が入ってしまったので諦めていたのですが、22日金曜日のSSであれば観戦後に帰宅可能なので、行くことに決めました。
因みに観戦チケットは「SS3/6 稲武設楽SS(設楽駒ヶ原観戦エリア)」で、設楽町への「ふるさと納税」枠で購入しました。
当日は観戦エリアに直接徒歩でアクセス出来る駐車場が指定されていましたが、その開場時間はなんと3時30分!
前夜は新城のホテルに泊まってレンタカーで2時過ぎにホテルを出発し、途中ラリーコースのために閉鎖された箇所が多くて迷いながらも4時前には現地に到着しました。日の出前から最前列でスタンバイです。
因みにこの観戦場所は、タイトコーナーに向かって加速&急減速するラリーカーを5~6mの距離で見られる迫力あるポイントでした。ガードレールなどの遮蔽物は何も無く、今までの観戦場所の中では一番コースにも近くて期待が膨らみます。
さて、SS3スタートです。1年振りのラリーカー撮影は???
まずはヒョンデのヌービルとタナックです。目の前のコースが一部日陰になってしまい、写真は撮り辛かったのですが、クルマは近いです!
音と匂い、堪りません。
続いてトヨタ勢のエバンスとオジェです。望遠レンズだと正面からしか撮れないので、単調で迫力に欠けます・・・動画の方が良かったですね。
そしてMスポーツのフルモーとミュンステール。マシーンの迫力と音はプーマが一番です。
Rally-1勢は勝田のヤリス、ミケルセンのi20も順調にやって来ました。今年はラリー序盤のリタイアが無かったので、Rally-1のマシーンは全て見る事が出来ました。
続いてRally-2勢は、来シーズンのRally-1フル参戦が発表されたサミ・パヤリ、そして話題のパンダ・シトロエン「藤原とうふ店」のグリアジンがやって来ました。Rally-2のマシーンは、Rally-1と明らかにスピードが違いますが、音は迫力があり車種も多いので個人的には大好きです。
デビューから大分経ってしまいましたが、シュコダ・ファビアはアップデートされてまだまだ元気です。芸者のペイントで話題の26号車は、リアも撮影することが出来ました。
Mスポーツの供給するフィエスタも健在です。 ヤリスのRally-2も随分増えましたが、激しくクラッシュしたまま激走するマシーンもありました。カストロール・カラー、懐かしいですね。6枚目のマシーンは、あのコバライネンがドライブしているヤリスです。
日本人ドライバー勢は、新井大輝がファビアR5、ベテラン勝田(範彦)、奴田原がヤリスRally-2、そして福永がファビアEvoで参戦していました。それにしても新井大輝のファビアはR5とは・・・古いマシーンのため、ラリー中もトラブルで相当苦労したようで、クラス3位で完走したにも関わらず、ゴールでは予算が無いとぼやいていました・・・
そして新井敏弘のスバルWRXが走り抜けた後、ナンバー付きの市販車クラスでやって来たのは、なんとディディエ・オリオール/デニス・ジローデ!!!1994年にST205セリカでWRCチャンピオンを獲得してから30年を記念して出場したそうですが、ぶっちぎりでクラス優勝を果たし、貫禄を見せつけました。
その他、珍しいマシーンとしては、アルピーヌA110がRGTクラスで参戦していました。
写真で見ると単調でつまらないですが、次から次へとやって来るマシーンに頬が緩みっぱなしで、とても幸せな時間を過ごしました。
この観戦場所については、SS6終了まで駐車場から車を出せないので、SS6開始まで駐車場で休んで(昼寝)いましたが、気が付いたら観戦エリアに行く道路が閉鎖され、駐車場に閉じ込められてしまいました・・・仕方がないので、SS6は駐車場からの観戦となりました。
SS6が始まる頃には雲行きが怪しくなり、かなり暗くなってきたので、ライトやライトポッドを装着した夜間仕様のマシーンが増え、昼間とは違った表情を捉える事が出来ました。因みに写真は木々の間から無理矢理撮ったのですが、トリミングすると意外と迫力のある画像になりました。
SS6終了後は、レンタカーと新幹線でその日のうちに自宅へ戻りました。今年はSSを1ヶ所のみ観戦するという慌ただしい行程ではありましたが、選んだSSが予想以上に迫力のある観戦場所で、しかもストレス無く観戦出来たのでとても良かったです。
ラリーの結果も地元でトヨタが優勝し、マニュファクチャラーズ・タイトルも決めて、これ以上無い素晴らしい結果となりましたが、一方でラリー開催中に一般車がSSに入ってしまい、FIAから罰金を科されるという残念な事態も起きてしまったようです。
こういった公道での競技を続けていくためには、地元の理解が不可欠であるのはもちろんですが、目に見える地元の利益というのも必要ではないかと思います。
そのためにもラリー観戦がより魅力的になり、全国各地(全世界!)から観客が訪れて、飲食費や宿泊費で地元が潤うというのが目指すべき姿ではないでしょうか。今後の発展を大いに期待して、また来年も観戦に行きたいと思います。