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WRC

2017年11月19日 (日)

2017 WRC 総括

今年のWRC最終戦、オーストラリアはヒュンダイのティエリー・ヌービルが優勝しました。一方、最終パワーステージまで20秒差あまりで食らいついていたトヨタのラトバラですが、全開で攻めた結果、コース・オフしリタイアに終わりましたが、良くも悪くもラトバラらしい締め括りでしたね。
今年のWRCは全13戦で優勝ドライバーが7名を数えるという稀に見る接戦でした。ドライバーズ・タイトルは、シーズン2勝のオジェが獲得し、最多の4勝を挙げたヌービルが2位に終わるという、これも珍しい結果でしたが、決して完璧ではないチーム体制とマシーンで、毎戦リタイアせずに確実にポイントを重ねたオジェの我慢と努力の結果と言えるでしょう。フォルクスワーゲン時代の圧倒的な強さも魅力的でしたが、オジェの真の強さを証明した1年でしたね。M・スポーツのメイクス&ドライバーのダブル・タイトルを決めたGBのゴール・シーンは私も感動してしまいました。

WRC全体では、トヨタの復活と予想以上の活躍で、選手権が非常に盛り上がりました。特に今シーズンはレギュレーションの変更に伴い、マシーンの大幅なパワー・アップが見込まれていたことから、新参チームではトップ・チームのスピードについていけないのでは?と思っていたのですが、さすがトヨタ、そしてマキネンのチームですね。特にシーズン後半、ヤリスWRCは空力的に他のチームよりも優れており、グラベル、ターマックを問わず、ステージでトップ・タイムを出せるマシーンに進化していました。来シーズンは、ドライバー・ラインナップも変わることから、メイクス・タイトルの獲得を期待したいところです。また、トヨタ復帰に伴い、WRCジャパン復活の声も聞こえているようで、先日の全日本新城ラリーでは、豊田社長からそういった噂を周りから流して欲しいとの発言もあったそうです。是非、実現して欲しいですね!もし新城ラリーの発展形だとターマック・ラリーになるのかな?
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一方で、シトロエンは微妙でしたね。シーズン開幕前の下馬評は一番高かったのですが、ドライバー・ラインナップが脆弱で、特にマシーンの開発やセット・アップが思うようにいかず、結果もミークが辛くも2勝を挙げたのみに止まりました。来シーズンもドライバーの陣容は変わらないようですが、ローブにでも登場してもらわないと結果が出ず、話題にも上らないような気がしてなりません。シトロエン乗りとしては、本当に何とかして欲しいところです・・・

今シーズン、ダブル・タイトルを獲得したM・スポーツですが、何より気掛かりなのはオジェの去就です。オーストラリアのゴール後も発表されていませんが、他のチームのドライバー陣容がほぼ固まってしまったので、M・スポーツでの続投か引退?しか無いようですが、オジェがもし引退となるとフォードからの支援が無いM・スポーツの参戦自体が怪しくなってしまいますね・・・そんなことにはならないよう祈ります・・・

最後に今シーズンのタイトル獲得を逃したヒュンダイですが、マシーンのポテンシャルとヌービルの速さからすれば、やはり来シーズンのチャンピオン最有力候補だと思います。ただ、今回のオーストラリアでのミケルセンもそうでしたが、トップ快走中のドライビング・ミスによるリタイアが非常に多いのが気になりますね。原因がドライバーにあるのか、ミスをしやすいマシーンにあるのか判りませんが・・・もっとも、ヒュンダイで一番の心配事は、親会社の動向でしょうね。

昨年の今頃は、フォルクスワーゲンが突然WRC撤退を発表し、今シーズンのWRCはどうなることかと思いましたが、各チームの接戦により非常にスリリングで楽しい1年となりました。WRCを見始めてから40年近くになりますが、記憶に残る1年だったと思います。
私自身、来年は勤続30年の報奨金と休暇がもらえるようなので、来シーズンは久しぶりのWRC観戦に行けたらなあなどと考えております。

模型の方ですが、完成した1974年RACラリー優勝車とレストアを施した1977年RAC優勝車を本家サイトにアップ&更新しました。また、ラリー毎に整理したギャラリーにRACラリーを追加しました。お暇な時にでも下記ページを覗いてみて下さい。
http://group4rally.car.coocan.jp/page332.html
http://group4rally.car.coocan.jp/page084.html
http://group4rally.car.coocan.jp/page370.html







2017年7月16日 (日)

三栄書房 RALLY CARS/Skoda Octavia WRC

先週末から仕事のイベントで休みが無く、ほとんど模型に触れていませんが、昨日は早めに仕事から解放されたので、本屋を覗くと三栄書房"RALLY CARS"の新刊が発売されていました。
Octavia
今回の特集は何とシュコダ・オクタビアWRCです。WRカー規定に基づき、1999年にデビューしたマシーンですが、同時期に登場したセアト・コルドバWRCやヒュンダイ・アクセントWRCと同様、WRCで1勝も挙げられずに姿を消した不運のマシーンです。
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そんなオクタビアWRCですが、本書ではチェコスロバキア時代から脈々と続くシュコダのラリーの歴史が丁寧に綴られており、このオクタビアWRCでの経験が近年のファビアS2000/R5の成功に生かされていることが良くわかる、読み応えのある内容でした。
200rs
チェコスロバキア時代はオリジナルの後輪駆動の120RS、130RSそして200RSで積極的に国際ラリーに出場していたシュコダですが、特に130RSは”東欧のポルシェ”と評されるほどポテンシャルの高いマシーンでした。
民主化後はVW傘下となり、引き続き小排気量のフェイバリットやフェリシアをベースにラリー活動を続け、WRCのクラス・タイトルを獲得するなど存在感を示しており、私自身も1997年のWRCオーストラリアで快走するフェリシア・キット・カーを見る機会がありました。
その後はWRカー規定に則り、トップ・カテゴリーを目指しましたが、ターボや4WDの経験が無いメーカーが、パーツのサプライヤー頼りで作ったWRカーで勝てるはずも無く、当時のレギュレーションに無理があったことも理解出来ました。

昨日は”RALLY CARS”とあわせて同じ三栄書房の”Rally+”の最新号も購入しました。
Wrc14
2017_wrc
内容は今年のWRC参戦各チームの中間報告で、最新WRカーの画像が満載です。今年はレギュレーション変更により、各車ともグループB時代を彷彿させるボディワークが魅力的で、モデラーとしてはキットの発売がとても待ち遠しいです。
一方で、巻末には「輝きを放った名車の記憶」と題して、シュコダのグループBマシーンである130LRの特集が組まれていました。同じ出版社なので、意図的な企画と思われますが、その術中に嵌って買ってしまいました。
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130lr2
名車130RSの後継車として伝統のRR駆動を受け継いだ130LRは、シュコダらしい堅実なマシーンで、数々のラリーにおいて目論見通りクラス優勝を飾りましたが、グループB自体の混乱と自国の民主化により、最後の”シュコダらしいラリーカー”となりました。これほどシュコダのマシーンにスポットが当たったことは今まで無かったので、ラリーファンの皆さんも是非読んでみて下さい。

シュコダのラリーカーのキットですが、当然ストックしております。
Fabia_wrc_kit
Scala_kit
こういった特集記事を読むと箱から出したくなりますが、これ以上”お手付き”が増えるのは問題なので我慢します。
それにしても130LRのキット、BELKITSあたりから発売されないかなあ・・・













2017年6月23日 (金)

お台場メガウェブ ヒストリーガレージの展示 ②

以前、アップしたお台場メガウェブ ヒストリーガレージの展示品の一部について、先日20日の火曜日に定休日を利用して入れ替えを行いました。
持ち帰ったのは下記の2台です。
・TOYOTA TA64 CELICA TWIN CAM TURBO/1986 SAFARI No.2
・FORD ESCORT MKⅡ RS1800/1979 RAC No.1
新たに展示したのは下記の2台です。
・TOYOTA RA20 CELICA/1976 PORTUGAL No.2
http://group4rally.car.coocan.jp/page465.html
・FORD ESCORT MKⅠ RS1600/1974 1000 LAKES No.6
http://group4rally.car.coocan.jp/page053.html
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入れ替えにあたっては、クラブのメンバー数人と共に各々のモデルの入れ替えや配置変え、清掃などを行いました。
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なお、同所での実車展示については、6/25(日)までトヨタと日産のラリー・マシーンを同時に見ることが出来ます。
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日産車の展示は、310ブルーバード、510ブルーバードそして240Zの3台で、どれも手の届きそうな場所でじっくり観察することが出来ます。
日産車の展示後も色々企画があるそうなので、お台場にお越しの際は是非、ヒストリーガレージにお立ち寄り下さい。



2017年5月21日 (日)

2017WRC PORTUGAL

一昨日完成したアルファロメオGTVは、親サイトにアップしましたので覗いてみて下さい。掲載するのを忘れていたランチア・ストラトスについても合わせてアップしました。
http://group4rally.car.coocan.jp/page453.html
http://group4rally.car.coocan.jp/page474.html
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親サイトの表紙には、同年のサファリ・ラリーに出場したアルファロメオと同じようにレアなフィアット125Sを一緒に載せてみました。こういった自分しか作らないようなモデルを並べられるのが43キットの醍醐味だと思っております。

ところで、今年のWRC第6戦ラリー・ポルトガルが現在開催中です。欧州ラウンドで今年初のグラベル・ラリーなので、各車の実力が問われる一戦ですが、トヨタのラトバラは早々にトラブルに見舞われたようですね。
2日目を終えて首位はフォードのセバスチャン・オジエですが、なかなか安定しないマシーンでもこの走りが出来るオジエはさすがです。前戦アルゼンチンで逆転優勝を飾ったティエリー・ヌービルが追いかけていますが、最終日のバトルも楽しみです。一方、クラッシュ続きのシトロエンのクリス・ミークや下位カテゴリーのR5シュコダ・ファビアに後塵を浴びているラトバラ以外のトヨタ勢は、実力が露呈してしまったようでちょっと心配ですね。

今夜は最終のパワー・ステージをスカパーで生観戦しようと思います。

2017年4月15日 (土)

三栄書房 RALLY CARS/LANCIA DELTA S4

本日、三栄書房の「RALLY CARS」の最新刊として「LANCIA DELTA S4」が発売されました。このシリーズは、歴代のラリーカーを車種別にまとめたもので、当時の関係者へのインタビューを中心に開発エピソードや戦績などがよく整理されており、ラリーの歴史を振り返るのにとても参考になる本です。
また、今まであまり取り上げられなかったポルシェ911のラリーカーやトヨタTA64セリカ、日産240RSなどの国産グループBマシーンについても既に発刊されており、毎号楽しみなシリーズです。
Delta_s4
今回のデルタS4についても、マルク・アレンへのインタビューのほか、ジョリー・クラブやグリフォーネなどのランチア・ワークス以外のチームにおける活躍も紹介されています。
Delta_s4_totip_2
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デルタS4というとヘンリ・トイボネンの事故死が重ねられ、悲劇のマシーンとして本号でも叙情的な記述がなされていますが、未完成なマシーンでドライブには非常に苦労したというマルク・アレンのインタビューは、当時のグループBマシーンの実態が垣間見れてとても印象的でした。また、ランチア・コルセの鬼将であるチェザーレ・フィオリオの御眼に適わず、ワークス・マシーンに乗れなかったジョリー・クラブのダリオ・チェラートの活躍にスポットを当てるなどマニア心を存分にくすぐる内容が盛り沢山です。
欲を言えば、開発エピソードなどの技術的な記事がもう少しあると良かったかなと思いますが、デルタS4の集大成として充実した一冊ですので、グループBラリーカーに興味のある方は是非お買い求め下さい。

デルタS4の実車については、このイベントでワークス仕様(1986 アルゼンチン優勝車)のサイド・シートを体験したことがあります。
http://group4rally.car.coocan.jp/page006.html
また、モデルカーについては親サイトにはアップしていませんが、モデラーズの1/24レジン・キット(1986 Tour de Corse)とRacing43の1/43メタル・キット(1986 Elba Rally)を作っており、ストックはモデラーズ、クアトロ・モデル、Hiroの1/24キットのほか、Racing43から発売されていた全ての仕様やEmmebi Modelsのマルボロ仕様などの1/43キットも多数あります。
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こういった資料本の発刊にあわせて、1台でも作らないといけませんね。



2017年4月12日 (水)

お台場メガウェブ ヒストリーガレージの展示 ①

今日はモデルカー製作記ではなく、お台場のトヨタ・メガウェブにおいて開催されているラリーカー&モデルカーの展示についてお知らせします。
同所のヒストリー・ガレージ1階において、トヨタのWRC復帰を盛り上げる企画「モータースポーツヘリテージ」として、歴代のトヨタのラリーカー展示が行われています。詳しくは下記のページへ。
http://www.megaweb.gr.jp/area/historic/history-1f.html
また、3月24日から6月25日にかけて日産のラリー車も特別展示されており、歴代のトヨタと日産のラリーカーが同時に勢揃いする貴重なチャンスです。
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なお、この企画にあわせて私の所属するクラブ「We are Rallycar modelers Community」のモデルカーを40台あまり展示させていただいております。
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展示内容は歴代トヨタのラリーカーモデルを中心に、ランチアやフィアット、フォードなどのライバル車についても展示しており、全て私を含めたクラブのメンバーが製作した1/24のモデルカーです。
モデルの中にはメンバーがフルスクラッチしたトヨタ・ヤリスWRCやKP61スターレット、RA63セリカなども含まれ、とても見応えのある内容です。なお、私は下記の4台を出展しています。
・TOYOTA TA64 CELICA TWIN CAM TURBO/1986 SAFARI No.2
・FORD ESCORT MKⅡ RS1800/1979 RAC No.1
http://group4rally.car.coocan.jp/page085.html
・FIAT 124 ABARTH/1976 MONTECARLO No.7
http://group4rally.car.coocan.jp/page122.html
・LANCIA FULVIA COUPE 1.6 HF/1972 MONTECARLO No.14
http://group4rally.car.coocan.jp/page199.html
この企画への参加については、模型クラブの繋がりでトヨタの関係者の方に声をかけていただき、まずは昨年の6月から3ヶ月ほど特別展示「トヨタWRC参戦の系譜」に展示したのですが、昨年の12月からは常設展示として出展しています。このように自分の作ったモデルカーを公開する機会があることは、製作にとても励みになって本当に嬉しいですね。特に今回の展示場所は、車好き、そしてラリー好きの聖地でもありますので、正にモデラー冥利に尽きます。このような機会を作って下さった関係者の方々には本当に感謝申し上げます。
このブログをご覧の皆様もお台場に行かれた際には是非、トヨタ・メガウェブのヒストリー・ガレージにお立ち寄り下さい。

そんな訳で、ヤリスWRCの活躍を大いに期待しております。
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