1/43 Fiat 131 Abarth 1977 1000 Lakes No.6 ②

今週末はイタリアでWRC第5戦ラリー・サルディニアが開催され、ヒョンデのタナックが優勝しました。

乾燥したグラベルで行われた本戦は、先行スタートとなったポイント上位の選手が’砂かき役’となったため、シーズン序盤は奮わなかったドライバーが上位に立つ展開となりました。また、エバンスやヌービルはトラブルやコースアウトに見舞われ、ロバンペラもペースが上がらなかったことから、経験豊富なタナックが久しぶりの優勝を飾りました。
Mスポーツのブリーンが2位、ヒョンデのソルドが3位となり、トヨタのリードが縮まる結果となりましたが、選手権としては盛り上がって良いと思います。次戦サファリも路面状況は、より過酷になることが予想されますので、今後の選手権の展開が楽しみですね。

ラリー関連の話題でもう一つ、歴代のラリーカーについて当時の関係者のインタビューを中心に車種別にまとめた「RALLY CARS」の最新刊が発売されました。

今回はランチア・デルタのPart.2です。昨年秋に発刊されていたPart.1に続き、デルタの最終版「HFインテグラーレ」’デルトーナ’にスポットを当てた内容で、’ラリー帝国ランチア’の終焉の詳細や背景についても関係者のインタビューで明かされています。
ワークス・チームを最後に率いたクラウディオ・ロンバルディやジョリー・クラブのマネージャーへのインタビューによる当時のイタリア・チームの盛衰はとても読み応えがあり、WRCにおける自動車メーカーの関わりが、いかに重要かが判りました。
社会環境が大きく変わった昨今のWRCは、当時以上に情熱を持った自動車メーカーが引っ張っていかないと成り立ちませんので、トヨタの活躍と継続を切に望みます。

その他で興味深かったのはイタリア国家警察のラリーチームについての記事です。国家警察がワークスカーの無償貸与を受け、イタリア国内やヨーロッパ各地でラリー選手権を開催していたとは驚きですね。まさにモータースポーツに対する懐の深さ、文化の違いを実感しました。

本書の内容は、ラリーカーそのものについてではなく、当時の時代背景や報道されなかった史実が主体となっており、ラリーの歴史書としてもお勧めの内容です。それにしても、デルタが最後のWRCチャンピオンとなってから30年も経つのですね・・・

模型製作についてですが、デカールが足りないことに気付いた131アバルトは、結局修正することにしました。

ebayで新たに購入したデカールです。前回と同様にインクジェット・プリンターで印刷された代物ですが、透明のシートに印刷してクリア掛けされています。ただし、購入したメーカー（ショップ？）は同じはずなのですが、字体や大きさが結構違っていて戸惑いました。

ルーフの’UPO’は、こんなに大きさが違います・・・一方で、印刷ははっきりしており、ホワイト・デカールを下地に貼ると発色も良好なので、こちらに貼り直しました。トランク部分も、元のデカールの上にホワイト・デカールを貼って隠し、新たなデカールを貼り込みました。
新たなデカールは、曲面に馴染み易く、色の滲みも発生しなかったので、この上にクリアを掛けて再仕上げをする予定です。